温泉の知識

温泉の湧出形態の違いについて

今回も温泉の知識についてお話ししたいと思います。
温泉は地中から出て来る湧き水のことですが、その中でも一定の条件に合致するものが温泉として認められています。

詳しい内容はこちらの記事にまとめています。

https://yumegurikikou.com/%e6%b8%a9%e6%b3%89%e3%81%a3%e3%81%a6%e4%bd%95%ef%bc%9f/


しかしながら、湧き出ると言っても色々な湧き出方があります。
温泉の湧出形態は、大きく分けて3つのパターンに分けることが出来ます。

自然湧出

読んで字のごとく、自然のままで湯が地表に湧き出ている状態を指します。
歴史の古い、昔から知られた温泉はこのパターンがほとんどです。

「鶴の湯」「熊の湯」「鹿の湯」等動物の名前がついている温泉地って結構ありますが、もともと湧き出ていた温泉にそれら動物が浸かっていたのを人がみつけ、こんな名前になったようです。

掘削自噴

掘削自噴はある程度人間の力で堀り進めたら、湯が湧き出た状態です。
昔から人類には井戸を掘る技術というのはありましたから、比較的古い技術で井戸を掘るつもりが出てきたのは温泉だったということもありそうです。

動力揚湯

動力揚湯は、いわゆるポンプなどの機械の力を使って、地下から地表へ湯をくみ上げます。
近年の掘削技術の発展により、ここ2、30年ほどの間に新たに発見された源泉はほとんどこのパターンです。
私は年齢が40代半ばですが、20代前後に都市部にも天然温泉を謳うスーパー銭湯が一気に増えた覚えがあります。
温泉と言えば山間部、辺鄙な環境にあるものという思い込みがありましたが、それを覆されました。

今回は温泉の3つの湧出形態をお話ししました。
湧出形態の違いで、湯の質が変化するわけではありませんが、私は自然湧出が好きです。
自然の恵み、地球の力をヒシヒシと感じる気がして、某俳優ではありませんが『地球に生まれてよかったー!』と叫びたくなるのです。

逆に動力揚湯は少し心配になってしまいます。
本来地表に出るものでは無かったものを無理やり機械の力で汲み上げますので、温泉資源の枯渇や地盤沈下などの懸念があります。
近所にある温泉はほとんどがこのパターンなのですが…

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