東日本

【白骨温泉 小梨の湯 笹屋】白骨温泉最深部に佇む、正真正銘のにごり湯 【11湯】

今回ご紹介するのは、白骨温泉の中でも一番奥に位置する小梨の湯 笹屋さんをご紹介しよう。
こじんまりとした温泉宿ではあるが、凛としたたたずまいである。
数年前に日帰り入浴で利用させていただいたが、いたく気に入り是非とも再訪し宿泊したいと願っている温泉宿である。
(このブログのトップ画もこちらの内湯の写真を使わせていただいている)

小梨の湯 笹屋へのアクセス

白骨温泉へ来るには、国道158号線を利用することになるだろう。
国道158号線はこの地域の大動脈と言ってよい道路だ。
高山市側から奥飛騨温泉郷、安房トンネルを抜けて来るか、松本市からひたすら国道158号線を走ってくることになる。

住所は松本市となっているが、JR松本駅からは40km以上離れており車を使っても1時間以上はかかるであろう。というのも、こちらはかつては安曇村であった地域で、2005年に松本市に吸収されたものである。という訳で、松本市は西側は岐阜県に接しており、広大な市域を誇っている。

周辺は日本でも有数の山岳観光地となっており、上高地や乗鞍高原など有名なエリアが点在している。

国道158号線から県道300号線に入ると急に林道のような様子になってくる。
白樺が多く自生しており、高所であることを感じさせる。
しばらく走ると白骨温泉の温泉街が現れるがそこをさらに奥へと進む。有名な泡の湯を越えればもうすぐだ。
訪れた際は、本当にこのようなところにあるのかと不安になった。有名な温泉地ではあるが秘湯と言ってよいロケーションだ。

小梨の湯 笹屋の施設

建屋は高山の合掌造りを思わせるデザインで、雀踊りと呼ばれる飾りがつけられている。

部屋数は10室とこじんまりとしたものであるが、旅行サイトを見ると高評価を得ており日帰り入浴で立ち寄っただけであったが、是非とも宿泊してみたいと思わせる雰囲気があった。

風呂は男女各1の内湯と露天風呂がある。
受付を済ませて、内湯へは長い階段の廊下を奥に進んでいく。

こちらは、内湯と言っても窓などは無く、浴室の2面が解放されており、非常に開放的で半露天のような趣であった。
内湯であっても風景を楽しめるところが実に素晴らしい。

湯舟は7、8人は入れるほどゆったりしており、縁には白色の成分がびっしりと堆積し、雰囲気をさらに良いものにしている。
白骨温泉はかつては、『白骨』ではなく『白船』とも呼ばれたそうであるが、まさに言い得て妙である。

露天風呂は貸し切り方式で空いていれば利用可能なようであるが、私が訪れた際には木の札が掛けられており、先客がいることが示されていた。
残念ではあるが、今回は露天風呂は評価外とする。

小梨の湯 笹屋の泉質

小梨の湯 笹屋は自家源泉を誇っており、もちろん源泉掛け流し天然温泉100%である。日本秘湯を守る会の会員さんでもある。
○日本秘湯を守る会ホームページはこちらから

含硫黄ーカルシウム・マグネシウムー炭酸水素塩温泉で硫化水素臭がある。やや青みがかった乳白色は白骨温泉の特徴だ。温度は41℃ほどで、肌に優しい浴感が心地よい。


白骨温泉と言えばかつて入浴剤を入れて着色した温泉偽装で世間を賑わせたことがあったが、なぜそのようなことをしたのか理解に苦しむほど素晴らしい泉質である。

色のある温泉の多くが、湧出時の新鮮な状態では透明に近く、空気に触れ酸化することで茶色や白色へと変化する。
白骨温泉=乳白色という擦り込みが、知識のない客のためにそのよう行為に走らせてしまったのだろうか。
また、温泉は言うまでも無く天然のものだ。その時々によって色や浴感、香りも異なる。それをも楽しむのが温泉の嗜み方ではないかと思う。

注)2022年2月16日現在、日帰り入浴は受け付け中止となっている。詳しくは直接確認されるのが良いであろう。

私の評価
住所 〒390-1515 長野県松本市安曇4182−1
公式HP https://www.konashinoyu.com/
泉質 含硫黄ーカルシウム・マグネシウムー炭酸水素塩温泉
営業時間 11時~14時 (日帰り入浴)
定休日 不定休
料金 700円
入浴施設 男女各1内湯、露天風呂(貸し切り、30分)
浴室備品 ボディソープ、リンスインシャンプー、ドライヤー、ロッカー
最終訪問日 2018年5月

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA