湯泉地温泉(とうせんじおんせん)は十津川村のほぼ中央に位置し、十津川温泉郷の中でも最も古い歴史がある。
室町時代から湯治場として知られ、かの織田信長に仕えた武将の一人佐久間信盛もこの地を訪れたと言われる。
十津川村には十津川温泉、上湯温泉、湯泉地温泉と3つの温泉地があり、これを総称して十津川温泉郷という。
村内には旅館や民宿、公衆浴場合わせて20数件あるが、3か所の温泉地が程よく離れており、また、小規模な施設が多いため、温泉地と聞いてイメージする旅館街のようなものはない。
湯泉地温泉 泉湯へのアクセス
アクセスは国道168号線を使うことになるが、奈良県五條市からも和歌山県新宮市からも60km前後とほぼ同じ距離に位置する。
五條市側から進めば最初にたどり着くのが湯泉地温泉である。
湯泉地温泉には今回ご紹介する泉湯と滝の湯の2つの共同浴場ががある。
泉湯に来るには、五條市側から来ると村役場の手前を左折し、少し狭い道を200mほど進むと左手に泉湯の建屋が見えてくる。泉湯の隣に車2台分の駐車場があるが、一杯のことが多い。
今回久しぶりに訪問したところ、泉湯から100mほど行った右手に第2駐車場が出来ていた。以前なら河川敷まで下りて駐車する必要があったが、これは嬉しい。
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湯泉地温泉 泉湯の施設
泉湯の建物自体はこじんまりした造りとなっている。
脱衣場もシンプルで鍵なしなので、貴重品があれば受け付け横の貴重品ロッカーに入れる必要がある。
風呂の方はというと、内湯と露天風呂が備わる。
内湯は大人4人が入れば一杯になりそうなこじんまりした浴槽が一つ。
しかしながら、プンプンと香る硫化水素臭(硫黄臭、たまご臭)が温泉好きの琴線に触れる。
浴室の狭さがより一層香りを強調しているのかもしれない。
↓このような注意書きも溢れ出る硫化水素が多いためだ
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カランやシャワーからも温泉が出ており、本当に贅沢な湯使いに口元が緩む。
また、露天風呂は開放感ゆえに香りの演出は少なくなっているが、山々を眺めながらかけ流しの温泉をリーズナブルな値段で楽しめるというのは本当の幸せと言えよう。
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アメニティーはリーブルのボディソープとリンスインシャンプーが備えられている。また、脱衣場にはドライヤーも用意される。
共同浴場ではこういったサービスは非常にありがたいものだ。
湯泉地温泉 泉湯の泉質
湯はアルカリ性単純硫黄泉となり、加水・加温なし、消毒なしで毎分75リットル供給されかけ流される。
透明ではあるがやや青みがかった色調だ。
浴感は何とも言えず気持ちよく、最高である。
なにより、関西でこれほどのたまご臭を感じられる温泉は少なく、温泉マニアにもおススメしたい温泉だ。
ちなみに私は十津川温泉郷の数ある温泉の中では、こちらの泉湯さんが一番のお気に入りである。
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私の評価 | |
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住所 | 〒637-1554 奈良県吉野郡十津川村平谷909−4 |
泉質 | 単純硫黄泉 |
営業時間 | 10時~20時 |
定休日 | 火曜日 |
料金 | 大人500円 小人250円 |
入浴施設 | 内湯男女各1、露天風呂男女各1 |
浴室備品 | ボディソープ、リンスインシャンプー、ドライヤー、貴重品ロッカー |
最終訪問日 | 2022年1月 |