西日本

【十津川温泉 ホテル 昴】設備充実!村内随一の日帰り入浴可能なホテル 【7湯】

奈良県の十津川村は2004年に「源泉かけ流し」宣言をしている。
村内の全ての温泉が、お湯の循環や再利用をせず、消毒などもしない、湧き出たままの「ほんまもんの温泉」を絶えず滔々とかけ流している。
これは豊富な湯量が背景にあるが故であり、極めて贅沢な湯使いを思う存分堪能できる温泉地である。

元禄年間に炭焼き職人が発見したと言い伝えられている十津川温泉は、近くの湯泉地温泉・上湯温泉と共に十津川温泉郷を形成している。
環境省からも「国民温泉保養地」に指定され、奈良県ばかりでなく日本を代表する名湯と言える。

ホテル昴へのアクセス

十津川温泉郷へは国道168号線を通ることになるが、国道168号線は大阪府枚方市が起点となり和歌山県新宮市を終点とする全長183.8kmの紀伊半島を縦に貫く主要道路である。

かつては狭隘な山岳道で酷道の趣があったが、今ではトンネルや拡張工事が行われ、大部分が走りやすい道路となっている。
この地へのアクセスについては他の記事でも記しているので、参考にしていただきたい。


今回ご紹介するホテル昴は十津川温泉に位置し、多くの旅館などが集まる国道168号線から国道425号線に入って少し走り、新西川トンネルを抜けると、左手にこの地域としては意外なほど広々とした8600坪の敷地にホテル昴の建物が見えてくる。

ホテル昴の施設

ホテル昴の隣には温泉プールの建物があるが、温泉プールというのは非常に珍しいのではないだろうか。
小生は他には知らない。宿泊すればこの温水プールを利用できるようだ。


ホテルに入ると広々としたロビーがあるが、日帰り入浴は左に曲がり温泉保養館にある受付で料金を払うようになっている。
(以前こちらの受付が閉まっていた時があったが、その時はホテル側のフロントで料金を支払ったこともある)

脱衣場に入ると、ホテル内に設置される温泉施設ということで村内の共同浴場とは一線を画す広々とした造りとなっており、アメニティー類も充実している。

もちろん浴室も同様で、内湯は長方形の形状で7~8人程度は入れる大きさの主浴槽があり、他に水風呂、大人2名が入れば一杯となるこじんまりとした大きさではあるがサウナも完備される。(コロナ禍のため現在はサウナの利用は1名に限られる)

シャワー・カランは6口用意される。
アメニティーにはDHCのオリーブグリーンシリーズが採用され、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーが備え付けられいてホテルだけにやはりグレードが高い。
露天に目を移すと、主浴槽の他に、飲泉、打たせ湯、寝湯という充実っぷりだ。

湯上りには広々としたロビーで寛ぐことも可能だ。

ホテル昴の泉質


注がれる温泉は十津川温泉2号・7号混合源泉となっており、庵の湯と同様となっている。
泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉、無色透明でほのかな硫化水素臭とツルツルとした肌触りが特徴だ。
毎分800リットルの豊富な湧出量を誇る源泉が掛け流される。

ホテル昴は源泉100%掛流し・加温加水循環無しという最高の条件の温泉を整った施設で味わうことが出来る貴重な存在と言える。
鄙びた雰囲気や、秘湯感が大好物な温泉マニアだけでなく、シンプルに質の良い温泉を楽しみたいというライトユーザーにもおススメの温泉施設である。

私はまだ宿泊したことは無いのだが、宿泊して近隣の熊野古道や熊野本宮大社、瀞八丁、果無集落などの観光スポットを訪れるための拠点とするのも良いだろう。

私の評価
住所 〒637-1554 奈良県吉野郡十津川村平谷909−4
ホームページ http://www.hotel-subaru.jp/
泉質 ナトリウム-炭酸水素塩泉
営業時間 12時~17時
定休日 年中無休
料金 大人800円 小人400円
入浴施設 内湯男女各1、露天風呂男女各1、サウナ、寝湯、打たせ湯、水風呂
浴室備品 ボディソープ、シャンプー、コンディショナー、ドライヤー、貴重品ロッカー、その他アメニティ多数
最終訪問日 2022年1月

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